繋いだ手のひらっていつか解けてしまうのよ。その瞬間は、たとえキツク掴んでいようとも 私を揺らしたその口の動き、私の鼓膜を震わしたあなたの声は本当の永遠のように囁く。 何時だってウソツキなのにねぇ。私はいつも同じ手口に引っかかっていつだって満たされない。 他に女がいたとしてもあなたを愛してしまうんだ。愚かでさぞ滑稽に見えるだろうかしら。 嗚呼、毎夜自分を虐める私は涙が出るほど空っぽなんだ。こんな居づらい世の中に生まれてきてしまったのか。 この無念を忘れ去るにはあなたが必要なの。艶やかな鎖骨は濡らされていつだって誘われてるきがしてならない。 目をつぶったままでなんにも反応しないあなたは蝋人形かなにかなのかしら。ただ、自分の欲望のままに 忘却の薬として用いらして貰おうと思っただけだったのに、私の心臓は奪われた。口を押し付けて離したら、 その気鋭な細い目を開けて私を惑わした口は形よく、そしてリズミカルにカタチをかえて真っ直ぐに私の脳髄に突き刺すように喉を震わす。 「あぁ、まるで君はキチガイのようだね。」 うるさいわね、ほめ言葉にしか聞こえないわ 第二次殺害願い 20081209 seaone |