「半兵衛さま。」 「なんだい。」 何度、幾度、君の名前を呼んでも足りないくらいに、僕は君を求めている。どうしてだろう。どうして君をこんなに好きなんだろう。 喉が枯れそうなくらいたくさん名前を呼んでいるのに満たされないんだろう。好きという感情が強すぎて胸が締め付けられて苦しい。 僕は君を好きになりすぎて君に首を絞められていて心臓さえも強く強く握られているんだ。なんで君に近づけないんだろう。 抱きしめていても、接吻を交わしていても、夜に交わりをもっても全く君に近づいた気がしないんだ。 君を手に入れた気がしないんだ。いつかは離れていってしまいそうで、不安でたまらない。 くるしい、くるしい、くるしい 僕は君を好きになりすぎて苦しいんだ。 僕は君を好きすぎて息苦しくて死にそうなんだ。 「。」 名前を呼べば笑う君の顔が、今はとても恨めしい。 呼吸困難 (こんな狂おしいほどの僕の愛情などいつか君を殺してしまうだろう。) 20090506 seaone |