君は常に花のようであって輝かしい。まるで女神のように!


「柿本くん、数学の宿題やってきた?」
「・・・一応。」
「本当に?分かったあの問題!」
「あの問題・・・?」
「83ページの問2!」
「あぁ・・・あれ。」
「そうそう!私分かんなくってさー!教えてくれない?」
「・・・めんどい。」
「そ、っかー。ごめんね!ずうずうしくって。」


ちょっと悪い事したかな。でも実際めんどくさいし。でも、たかが問題の一問や二問教えないのも
あれかな。と、いうかこの人は元気すぎてなんか、つかれる・・・。


さん。」
「え?」
「問題、教える。」
「え、いいの?」
「うん。」
「・・・・。あっはは!ありがとう!」


なんだか、笑顔がまぶしいのは気のせいかな。それとも俺が穢れてる?いや、
穢れてるって言い方はなんか、いやな言い方だな・・・。もっとほかの言い方・・・。


「柿本君?」
「あ、ごめん。」
「ううん、へーきだよ。」
「・・・問題だけど、この公式を利用して前の問題の応用をしてるものだから、」
「うんうん。」
「ここにこの公式を当てはめて最後にここを計算すればでる。」
「おー!!なるほど!!分かりやすいねー!」
「・・・。」
「柿本君は将来先生になれるね!」
「・・・そんなこと、ない。」
「そ?でもありがとー、これで授業も安心だ!」
「どういたしまして。」


たかが、数学の問題ひとつ教えただけでこんなにお礼を言うものなのかな。素直、なのか。まぁ考え
るのめんどくさいからどうでもいいんだけどさ。さんとは隣の席だけどちょっと変わってる人でみ
んな俺なんかに話しかけないのにさんは必要以上に話しかけてくる。だからちょっとだけ俺は
うれしくなったんだ。


「ねぇねぇ柿本君。」
「なに。」


さんは俺に耳を貸して、といって小声で言ってきた。


「また、今度勉強教えてくれない?」
「・・・・めんどくさいんだけど。」
「そんな事いわないでさ、ね?」
「・・・先生に言えばいいだろ。」
「こういえばいいかな?」
「は?」
「”二人で会う口実がほしい”」
「・・・は?」
「わっかんないかなー?」
「・・・・?」
「これはつまり、恋の始まりなのですよ!」
「・・・・そう。」
「あれ?!それだけ?」
「なにが。」
「反応!」


俺、こんな喋るキャラじゃないのにこの人といると喋っちゃうんだよな・・・。だからいつもより
疲れるのかな。それより、そっちだって俺の顔見れば反応分かると思うんだけど。俺、多分今すご
い顔赤くなってると思うんだけど・・・・。











女神の助言



(・・・放課後、図書室。)
(・・・!ありがとう!)
(いいえ。(またお礼を言う・・・。))














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20080209鵠沼 杵多