「はい。じゃー6班の六道、城島、柿本、の四人は今日裏庭掃除なー。」 さぼるなよー。と言い残して先生は教室をでていった。 こんなに寒い日に当番回ってくるとか本当にありえない! もー最悪!!クソ寒いのに掃除とか、先生頭おかしいんじゃないの?! 「クフフ、仕方がないですよ。大丈夫ですよ、あとでシバ.....さあ裏庭に行きましょう。」 え....?今絶対骸、先生の事シバくって言おうとしてたよね・・・? うーん。まっいいか。 「骸様は呑気だびょん!なー!!」 「犬ちゃん!分かってくれる?死ぬほど寒いよねー。」 「…も犬も五月蠅い。めんどいから早くしよう。」 千種はいつもどーりめんどくさがった。でも、それはいつものこと。 たしかに千種のめんどい気持ちも分かるけど・・・。 「かきぴーのネクラ!」 「犬…。」 「ぶふっ!」 おもわずふきだしちまったぜ。あ、千種にちらみされたw 犬ちゃんが千種にふざけてだろうけど嫌味を言ったら 千種はそれを本気にしてめちゃめちゃ怒りオーラ出して 犬ちゃんのことを思いっきりにらんでいた。そのただならぬ殺気に 犬ちゃんは少しひるんだみたいだったけどそのあともブツブツなんか言っていた。 かなりツボだったのかクックックて骸が私の隣りでずっと笑っていた。 そのまま四人で昇降口に行って靴を履き替え裏庭へと向かう。 千種は千種でさっさといっちゃうし犬ちゃんは骸としゃべってるし。 つまんないから千種の隣に行った。 「ちーくーさ?」 「・・・・なに。」 「さっき犬ちゃんが行ったことまだ怒ってるの?」 「・・・・・。(チラッ)」 「あー・・・・。掃除めんどくさいね・・・。」 「うん。まじめんどい。」 「寒いから早く終わらそうね!!」 「・・・・・うん。」 あれ?千種なんか顔赤い?寒いからかなぁ。 やっぱり犬ちゃんが言ったこと気にしてるんだなぁ。 千種に悪いことしちゃったな。千種ごめんね。 って犬ちゃん骸さんと言い合いしてるし。 裏庭にはおっきい紅葉の樹があった。 まぁ冬だからか葉っぱはもうほとんど落ちてしまっていたけど。 きっと先生はこの辺の枯葉を集めろってコトなんだろうなぁ。 「うっわー!!地面が紅葉でいっぱい!!きれーだなぁ。」 「うひゃー!なんらこれー!!かさかさしてておもひろー!」 「クフフ、綺麗ですねぇ」 「・・・・。これ集めんの?めんど。」 「えー、やっぱり?綺麗だからこのままにしておきたいなぁ」 「んあー?じゃぁやんないで帰りますか?骸さん。」 「そうですねぇ、もったいないですし。先生には適当に言っておけば平気でしょう。」 「あ、先にかえってていいよ。私、まだここにいて景色眺めてたいからさ。」 「わかりました。いきましょう。」 「ういーっす。」 「・・・・。」 〇●〇●〇 「あの骸様・・・・。」 「ん?なんですか千種。」 「ちょっと用事があるので先に帰っててもらえますか?」 「はー。千種が用事とかめずらしー。」 「わかりました。いいですよ。さぁ犬、帰りましょう。」 「すみません・・・・。」 「クフフ、いいんですよ。」 〇●〇●〇 「はー・・・。」 ため息をつけば白い息が外に出て行く。 壁に寄りかかりながら目の前をみる。 この学校の裏はすこし高い丘になっていて街 が一望できるようになっていた。すごく夕日が きれいで紅葉の絨毯がしかれていて。 すこし乾燥した肌寒い風が吹いてきた。 マフラーはしていたもののやっぱりさむかった。 「・・・千種。」 「・・・・なに?」 「うっわあ!?びっくりしたー!いきなり現れないでよ!!」 心臓とびだすかと思ったー・・・。 「ごめん。で、なに?」 「いやいや!べつになんでもないよっ。それより骸とかは?」 「先に帰ったよ。」 「そうなの?じゃあ千種一人?」 「・・・うん。」 「どうしたの?先に帰ってていいのに。千種こそ何か用事あるの?」 「・・・別に俺もここに来たかっただけ。」 「?そうなの?」 「・・・・。」 しばらく沈黙が続く。その沈黙を破るかのように口を開いたのは千種だった。 「。」 「なーに?」 「は俺のことどう思う?」 「へ?んー優しいし、料理上手だし尊敬してるよ。」 「そーじゃなくて・・・。」 「え?」 「その、好きとか嫌いとか・・・。」 私は一気に顔が赤くなった。 「(ち、ちくさ、何をいきなり!!)」 「(あ、やばかったかも・・・・?)」 「う、うーん。まぁ好きっちゃあ好きだよ?」 「そう・・・。」 そしたらいきなり目の前に千種がきた。 夕日の逆光ではっきり顔は見えなかったけど すごい真面目な顔してこっち向いてた。 そんなに、真面目な顔してこっちみないでよ。 我慢できなくなっちゃうよ。 「。一回しか言わないからよく聞いて。」 「は、はい!なんですか?」 「俺ものこと好きだよ。その友達として。」 「うん。」 「でも、俺はを一人の女の人って意味でものことがすきだ。」 「うん・・・。」 「だからその、はそうゆう意味では・・・?」 「千種・・・・。」 もうだめだ。ひどいよ千種。そんなかっこいい顔して こっちみて不意打ちだ。ずるい、私だってそんなふうに いってみたかったのになぁ・・・。 私は我慢できずに千種に抱きつく。 ぎゅ 「・・・。」 「!」 珍しく千種が驚く。 「ずるい。私だって言いたかったのに。」 「・・・・うん。」 「うん。私も千種のこと一人の男の人として好きだよ。」 「・・・・。」 「ずっと前から。最初にクラスいっしょになって話すようになってから・・・。」 「うん。」 私がしゃべってる間千種は抱きついている私の頭を優しくなでてくれた。 おおきくてそれでいて骨っぽくてごつごつしてて。でも温かくて優しい手。 ふわって風に乗って千種のにおいがする。ちくさのにおいすき。安心できるもの。 「だから・・・だから・・・。」 「・・・・。」 私もすき。って言おうとしたらいきなり千種に口を塞がれた。 触れる程度のやさしいキス。いきなりのことでびっくりしたけど。 「ち、千種!!」 「・・・・・。」 「あー!!いまフッって笑った!!ムカツク!」 「ごめん・・・。」 謝りながらも千種は口元に手をあてながら笑っている。 「ひどー・・・。」 「はぁ。じゃ・・・帰ろうか。」 「うん・・・。あ!千種からまだちゃんと聞いてない!!」 「・・・・は?」 「もっかいちゃんと言って!」 「あぁ・・・。いいよ。」 こっちむいてって千種が言うから千種の前に立つ。 なんだか心臓がいつもよりドキドキしているのは 気のせいだろうか。うん、きっとそうだ。 するといきなり千種に名前を呼ばれた。 「ちゃんときいててよね・・・・。」 「うん!」 「すきだ。」
君だけを思う
いやーっと打ち終わったー! やっほい!時間無かったけどがんばった! 倖 燗拿20061123 |