今日はとても晴れていて雨が降りそうな素振りなんてなくてちゃんと空には太陽が居た。
久しぶりに一緒に帰ろうと思ってお昼休みににメールをした。メールはすぐに返ってきて
文面にはいいよ!って書いてあった。オレはうれしくなっていつも寝てしまう午後の授業もちゃんと
起きてうけた。そのことを昇降口のところでに言ったらすごい笑われた。


「あはは!だってディーノ単純なんだもの!」
「な、!お前オレのうれしさを台無しにするなっての!」
「だってー!ディーノ可愛い!」
「なんだよー・・・。(の方がかわいいっての)」


俺らは痴話喧嘩(?)みたいのをしながら校門をでて大通りにでる。毎日の他愛のない話をしながら
家への道を歩く。途中途中でアイスクリームをかったりワッフルを買ったりして二人で半分こしたり
今までお互い忙しくてデートとかもできなかったから、穴埋めに丁度よかった。


「なんか久しぶりだな。」
「うん?」
「デートみたいなことするの。」
「そうだねー忙しかったもんねー。」
「な。今日晴れててよかったなーってすげぇ思う。」
「ね、・・・あれ?」


ぽつ・・・・ぽつ、ぽつ・・・ザァー。


「は?いきなり?!」
「やばいよ!通り雨かな?!」
「くっそ、こっちだ!」
「う、うん!」


晴れてるなーって言ってるそばから雨かよ!オレはがなるべく濡れないように急いで
手を引いて雨をしのぐための場所をさがす。ちょうど今日が定休日でしまっている
パン屋のシャッター前の屋根の下に入った。いきなりの雨で急いでカフェーに入る人が多くて
あんまり道に人は居なくなっていた。


「はぁ、はぁ、びっくりしたなー。」
「うん・・・ディーノありがとう。」
「ん?」
「手、引っ張ってくれてるときかっこよかったよ・・・?」
「あー、つかオレのカーディガン着て。」
「なんで?寒くないよ?」
「あの、な。言いにくいけど透けてるから、さ。」
「え、へ?あ、ごごごめん!ありがとう。」


は笑えるくらい目をまんまるくしてそのあとカァーって赤くなって下を向いてしまった。
かわいくってにひひって笑いながらかがんで顔をのぞきこむと目が合って自然と笑いがこみ上げてきた。


「っはは!」
「な、なに?」
「いや、なんでも。」


走って乱れて、雨のせいで張り付いた髪の毛を少し親指でよけて冷たくなった頬を両手の手のひらで持って
ゆっくりと静かにくちびるを寄せた。耳に聞こえてくるのは突然降り出した雨の音だけ。
体に感じるのは薄暗くなった景色と雨の水っぽさとのくちびるから伝わる暖かさ、だけ。








上昇気流

(暖められた空気がその場で雨になるんだ、あふれ出した気持ちみたいに)







うーん、中途半端なのであとで修正加えるかと思います!
まぁディーノっぽくないけどディーノといいはってみる。
20080207鵠沼 杵多