俺は、ヘナチョコだしミラクルなんて起こせやしない。でも心のどっかで 何かがすごい勢いで燃えてて自分でだって手がつけられやしない。今話す 声は世にあわせて覚えた台詞で君のために言う言葉じゃないから、だから もっとリアルに他人のための歌じゃなくて。 (君のためなんだよ。) ちょっと、高めの位置から俺は飛んでいきたいんだ。語っちゃうよ、君への 思いをさ。スクアーロとかに言っても駄目だって感じのさ、だけどもっと ここで君に分かるように合図するから。 「なぁ、。」 「はい、なんでしょう?」 貴族映画の真似みたいな相槌、俺は少し微笑んで答える。はどう? みたいな感じで俺の言葉を待っている。髪が風になびいて俺は、の 耳元に口を寄せる。陰になるとキスしてるみたいな光景になる感じ。 「今度俺んちで業界の人間呼んでパーティーするんだけど、来ない?」 「!え、あ・・・いいの?」 「もちろん。でも、これに誘ってるのはだけだぜ。」 「なにその意味深長なコトバ。」 「さぁな。」 「何か企んでる笑いね。」 「はは、、顔赤いぜ。」 「え、!」 はあわてて頬に手を添えて赤いと言われた顔を隠すが俺にはもう遅い。 「うそ。」 「な・・・!」 でも本当。さっきより赤い頬が良く熟れたイチゴのよう。今すぐにでもかぶりつきたい。 果汁が滴り落ちて俺の顎に伝うんだ。極上ものがね。 「ははっ!どうする?来るか?」 「ディーノがいいって言うなら、いきます。」 「よし、ちゃんとドレスアップして来いよな。」 「うん・・・。」 「またあとで日程とか言うから。」 「あ、ありがとう。」 「じゃあな。」 いつもの俺じゃない。こんな言葉、かっこ付けようとしたって 出てこないのに。君で遊ぶのが楽しいんだ。俺って密かにサディストなのかも しれない。すごいだろ?今君が息を吸う意味さえギュッと包みたい。 (今、君が息を吐く世界をもっと自由に揺らしたいんだ。) Crazy for you ***20080704 shione |