「ねぇ、ごくでら。」
「なんだよ。」
「ねぇってば。」
「なんだよ!」
「ごくでらって、私の事嫌いでしょ?」
「は?んな事言ってないだろ。」
「だって・・・嫌い。」
「あぁ!?」


いきなり俺の家に来て何を言い出すかと思えば は嫌いとか何とか言って泣き始めた。でも、なんでか俺はどうすることもできずに ただ間の前で、突っ立って泣いてるを見てることしかできなかった。


「だって、ごくでら全然相手してくれないんだもの。」
「あいてって・・・。」
「わたしと居ても楽しくないでしょ?ドキドキしないでしょ?」
「・・・・。」
「別に触れたいと思わないでしょ?キスしたいとも思わないでしょ?」
「・・・。」
「とくに、名前も呼んではくれないでしょ?」
「とりあえず落ち着け。別に俺はそんなこと一言もいってねぇだろ。」
「・・・私ばっかりごくでらのこと好きでばっかみたい。」
「おい、泣くなって。」
「わたし、は、ただ、抱きしめて欲しいだけなのに!」
「っ!」


そう、叫ぶから俺はなんか息苦しくなってを力いっぱい抱きしめた。 でも泣き止んではくれなくて嗚咽が激しくなっていくばかりでそっとくちびるを 近づけても嫌と言うだけだった。どんどん会話が成り立たなくなってくる。くそっ!


。」
「いや、いや、ごくでら。」
「・・・そりゃ、最近なかなか会えてねぇ。」
「・・・・。」
「確かに全然出かけたり、キスしたり、いろいろいろいろできてねぇ。」
「ごくでら。」
「そうだとしても、俺はお前のこと嫌いじゃねぇ。こうやってお前を抱きしめてる間だってドキドキする。 触れたいと思う。」


「ちゃんと、お前のこと好きだ。まだ俺らは22だけどもう少ししたら「・・・ごくでら。」


ずっと泣き続けていたが口を開く。そして、かすれて、消えそうな声でつぶやいた。















愛して



(そう、とても深く崩れるほどに愛して欲しいの)












うっうーん・・・・。ネガティブ彼女!
20080326 鵠沼杵多