俺はその日、疲れていつもより早く寝た。 夜中いきなり、何度も五月蠅く携帯がなった。 「ったく誰だよ、こんな夜中に・・・。」 『着信:』 「はぁ?あいつこんな時間に何の用だよ。」 とりあえず、何度もかかって来るから出ない訳にはいかない。 ピッ 「なんだよ、こんな時間に。」 『獄寺・・・!』 「てめー今何時か分かってんのかよ。二時半だぞ二時半。」 『ご、ごめんね!あの、中に入れてほしいんだけど。』 「はぁ?おまっ、家まで来てんのかよ!鍵持ってるだろ?」 『走ってでてきたから忘れちゃって・・・。それに獄寺のマンション 豪華な所だから簡単に開かないし・・・。』 「ったく、しゃあねぇな。」 俺はマンションの入口をあけてを入れてやった。つっても17階まであるわけだからすぐにはこねぇけど。 まじでのやつ何時だと思ってんだあの野郎。そういえば、電話からのの声ちょっと震えてたような・・・。 ピーンポーン 丁度部屋のチャイムがなったからドアを開ける。 そしたら外が寒いせいか頬は真っ赤で、で?何故か泣いて、いた。 とりあえず、部屋にあがらせて「リビングに適当に座っとけ」って言っておいて キッチンに行ってお湯を沸かして、温かい紅茶を出してやる。 「ほらよ。」 「ありがとう…。」 「で、いきなり何の用だよ。」 「ごめんね、迷惑だとは思ったんだけどさ…。」 「いや、てかなんでお前泣いてんだよ。」 「へ?!なんで?」 「目尻に涙溜まってて目も赤いし。そんな顔見りゃわかるだろ。」 「うそ!泣いてた?!おかしいなぁ、そんなつもりなかったのに…。」 「あぁ?」 「あのね、理由ってほどの理由ではないんだけど…すごく短い夢を見たの。 それでね、獄寺がでてきてね私に言うの。」 「・・・。(20歳にもなって夢かよ。俺でも最近はみないぜ?)」 「『俺はもうお前のそばにはいられない。』って夢の中の獄寺が私に言ってくるの。 その言葉を聴いたときにねすごくびっくりして涙が出たの。夢の中の私も泣いてるし、 寝ている私も泣いてたの。だって、いきなり大好きな人のそんなこと言われちゃうんだよ? 昨日までは一緒に笑って話してたのに。」 「で、それでは俺の家に来たわけだ。」 「うん・・・。だって本当に夢だって分かってたけど獄寺が消えていっちゃいそうで、 離れていっちゃう様で、すごく不安になったんだもん・・・。」 「・・・・。まぁ、いまは大丈夫だろうな。」 「へ?」 「そんなことで、泣くのやめろ。お前と何年付き合ってると思ってんだよ。」 「んー6年?」 「だろ。ずっとお前の事好きでいるんだし、今更お前の事手放す気なんてねぇよ。」 「獄寺・・・。」 「あー・・・。涙目でこっち見てくんなよ!」 「えぇ!?見てるだけなのに!私なんか変な事した!?」 「・・・・。(男として我慢しなければならないことがある、だろ)」 「ちょっと!なんかいってよ!」 ちっ。ただでさえ、今の事抱きしめててくっついてる。いろんな部分で。 まじ、ちょっと俺偉いな。だって、夜もいい時間だ。そりゃぁ、なぁ。 「あぁ!?うるせぇ!襲うぞ馬鹿!」 「は・・・。はぁ!?」 「今、この状況考えてみろ!」 「おー・・・・おー・・・・お・・・。」 「で?」 「でって!!はい、なんでもないです。」 「てかお前今日どうするんだよ。」 「あー。獄寺の家に泊まっていい?」 「やっぱりか・・・。」 「だって、これか帰るの怖いし獄寺と離れるの寂しいもん。」 「(くそー)わーったよ。じゃぁ寝んぞ。」 「うん・・・。」 「俺はソファで寝るからお前はベッドで寝ろ。」 「え!いいよ!悪いもん!」 「こうゆう場合は普通そうだろ。」 「・・・じゃぁ、一緒に寝よう?」 「お前本気で言ってんのか?」 「うん。」 「なにがあっても知らねぇからな。」 「えろ寺」 「おい、テメーもっかい言ってみろ。」 「なんも言ってませーん!」 「はーん。」 ったく、甘えたと思ったらすぐそうやって強がりやがって。 腕に巻きついた腕はなんなんだよ。とりあえず一緒に寝ることにした。 ベッドは少し窮屈だったが一人よりは暖かくて悪くない窮屈さだった。 とりあえず、寝ようと目をつぶった。30分ぐらいして意識が途切れそうになった時だった。 頬に優しくて温かい何かが触れた。の手だ。 「獄寺ごめんね、ありがとう。大好きだよ。ずっとそばにいてね。どこかにいっちゃやだからね。 大好き、愛してるから。ね、隼人・・・。」 うっわ。初めて隼人って俺のこと呼んだよ。あーせっかく眠れそうだったのに。 これはバッチリ目が覚めそうだ。どうしてくれんだ。っておもったら今度は頬に 違うやわらかさと温かさが一瞬触れた。キスされたな。くそ。明日覚えてろよ。 眠れぬ夜は
なんてまとまりのない夢なんだ!こりゃだめだ。 そして会話多すぎて読みづらい・・・。 倖 燗拿20060104 |