寝息が聞こえる。

「嫌いになっちまえばいいじゃねぇかよ。」
「本当に？」
「ああ。」
「でも、それで私は救われるのかなぁ。」
「そん時は俺がすくってやるよ。」
「どうやって？」
「どうやってって・・・それはわかんねぇけど、とにかく助ける。」
「ふふ、ありがとう。」
「があいつのこと、嫌いになってすっきりしなかった時は、殴れ。」
「誰を？」
「俺を。」
「どうして？」
「嫌いになっちまえって薦めたのは俺だから。」
「じゃあ、私も殴って。」
「何でだよ。」
「だって獄寺のこと信じて区切りをつけたはずなのに中途半端だから。」
「「・・・まぁどっちも仮定の話だけど」」
「うん。」
「うん。」
「でも、怖気ついたらおしまいよね。」
「あぁ、嘘も真もねぇな。」
「だよね。」
「で、早くしろよ。」
「もういいや。だって嫌いになったところで救われるのはまた同じ人なんだもの。」
「くだらねぇ。」

好嫌エンドレス

なんだこの、会話だけ。
20070707倖　燗拿