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もう、季節は夏に近づきつつある今日このごろ。空はいつだって真っ青で透き通っていでこのままずーっと見ていれば 地球の外だって全部、全部見えそうだった。太陽はいつだって100パーセントギラギラに輝いていて私達に暖かさを届けてくれる。 私は今自分の部屋で窓を全開にしてレースのカーテンだけ閉めて少しだけ吹く風に当たっている。部屋の中は当たり前だけど 一人ぼっちで落ち着く。頭にはヘッドフォンをして耳には音楽が入り込んでくる。大音量で大好きな音楽を聴いているわけで周りの音が 驚くほど聞こえない。ずっと同じ曲ばかりを聴いているからもう歌詞がおぼえられそうだ。なぜこんなにもぼんやりとしてられるのかなぁ。 私、今年受験生じゃなかったっけ?あーつまんない。獄寺呼ぼうかなぁ。思い立ったらすぐに、ということでメールですぐに獄寺を呼んだ。 5分くらいすると勝手にドカドカ人の部屋に入ってきて一言「なんだよ。」だって。獄寺らしい。 「別に、なんでもない。」 「いみわかんねー。」 「暇なだけだよ。」 「アホ言うな馬鹿。」 「・・・アホか馬鹿かどっちかにしてよ。」 「燗拿には、無理な話だな。」 「このクソ。」 「何か言ったか。」 「うん。」 あーあちー、とかいってる獄寺を見てなんだかせっかく来てくれたのに申し訳ないなって思った。麦茶ぐらい出してやるか。私は立ち上がって 自分の首にかかっていたヘッドホンを無理やり獄寺にかぶせ、ちょっとまっててとだけ言って部屋を出る。家には私しか居なくてお母さんは パートに出かけたようだった。冷蔵庫をあけると部屋の蒸し暑さとはちがったしっかりと冷やされた冷機がぶわっと出てきて私の体をつつんだ。 ここちがいい。麦茶を取り出してダイニングテーブルの上に私のおきにいりのサクランボのグラスを2つだして氷をニ、三個入れてとぽとぽと麦茶 をつぐ。ぱりと音がして氷にヒビが入る。八分目くらいまでついでまた麦茶を冷蔵庫に戻して、目に付く軽いお菓子を適当にとって早足で部屋に戻る。 部屋を空けるとベランダでタバコを吸う獄寺がいた。 「おう。」 「ちょっと、ひとんちのベランダで勝手にタバコ吸わないでよ。」 「あぁ、わり。」 「いいよ。暑いでしょ。飲み物。」 「たまには気が利くじゃねぇか。」 「たまにってなにさ。」 「さぁな。」 「いつでも獄寺の事、思ってるよ。」 「あーあちいな。」 「人がせっかくいい事いってんのに話しそらすな!」 「てめーの発言は何時もはずかしいんだよ!」 「うれしいんでしょ、素直になりなー?」 「お前だって、俺が好きって言っただけですぐに赤くなるだろ。」 「ううううるさい!」 ちゃかされてちゃかしてなんなんだ。まぁ面白いからいいけど。獄寺といると疲れるけど楽しいし退屈しないですむ。こうゆう時、好きなんだなぁって自覚する。 今年は受験で多分あとで切羽詰ってやばくなるから、こうやって一緒にいられる時間は限られてくるし少なくなるはず。まだ、獄寺は私のそばにすぐ来てくれる から安心だけど間が空くとどうなるか分からないからなぁ。だから、今はもっとそばにいて出来るだけくっつく。それから、言葉を交わす。 「ねぇ、獄寺はいつまで私のそばにいてくれるつもり?」 「さぁな。」 「そればっかり。」 「少なくとも、燗拿が死ぬまでだな。」 「なにそれ、一生ってことじゃない。」 「ふん。」 「あーいつまでこうやってしてられるかなー。」 「10分だな。」 「は?!」 「お前勉強おしえろっていってただろ。」 「!いまいうか!」 「うるせえ。」 「・・・う。」 「一緒の学校いくんだろ。少しは努力しろ。」 「獄寺とは違うもの。」 「・・・俺の隣はおまえって決まってんだよ。」 「ほ?」 「なんでもねぇよ!さっさと机にすわれ!」 「はいはいー。」 うだるさを捻じ伏せて 更新しなさすぎで、やばい。 倖 燗拿20070619 |