私には心に決めた人が居ます。その素敵な殿方との出会いは私が学校という箱へ指定された 制服を身にまとい勉強するために出勤している途中のことでした。彼は風紀委員の委員長さま で不良の頂点に君臨し、群れる輩を嫌う人。でもきっと優しい、と私は思うのです。だって 優しくなかったら鳥なんて飼わないもの。そうでしょう?そして彼は今日も門の前に立って 登校する生徒を監視するのです。その姿を見るだけで頬が緩んでしまう私は相当なのでしょう。


「雲雀、恭弥。」
「なんだい。」
「え、」
「僕を呼んだでしょ。」
「私が、ですか?」
「ワォ、無意識だったっていうの?」
「あ、いや・・・おはようございます。」
「あぁ、おはよう。」


ああああ!私ということが!何を口走っていたんでしょう。きっと新学期でまだ頭がぼーっとしているのね。 でも、朝から挨拶ができたことはなんとゆううれしい事だったか!それだけで今日一日は満たされたものとなるでしょう。
さぁ、早く新しいクラスの提示してある掲示板へ行かなくては。私は、火照る頬をよそに早歩きで向かいます。 そして上から下へと順番に目を通すと「 」と自分の名前を見つけました。3年、B組。あぁ、あの方 の名前はどこなのでしょうか。さらにまた目を通していきます。そして私は驚きのあまり声にならない叫び声をあげ、 さらにこの先に待つ日々に期待するのでした。


「3年B組 雲雀 恭弥」






朝、08:21 





    掲示板






ちょっと変わった子