今日はひばりくんの家で一緒にお勉強ということで、ひばりくんの家にお邪魔しています。
だけど、まったく集中できません・・・。ひ、ひばりくんてば勉強してる姿までかっこよくて
見とれちゃって全然集中できない。というかひばりくんの顔から目がそらせないって言ったほうが
正しいかもしれない。私の視線に気がついたひばりくんは顔を上げて私のことをみる。
私はどっきりして、心臓とびでそうになった・・・。


「なに?」
「い、いえ!なんでも!」
「そう?」
「あ、あの!」
「なに。」
「ここが、わからな、い、んです・・・。」
「どこ?」


ひばりくんは丁度私の反対側に座ってたんだけど、私がわからないって言ったらわざわざ近づいてきて
くれてすぐ横にピッタリとくっついてまた「どこ?」っていってきた。本当にひばりくんのほっぺたと
私のほっぺたの距離が5cmくらいしかなくていろいろ説明されたけど全然頭に入ってきてくれなくて・・・。


、聞いてる?」
「へぁあ!はい、きいてます。」
「うそ・・・。」


ひばりくんフッってわらった!だめだ、私きっといま顔まっかだ!


、耳まで真っ赤だけど。」
「なななな!」
「そんなに近いのが恥ずかしかった?」
「う!は、い・・・。」
「こっち、向いてごらん。」


いやいやいや!無理ですよう!ひばりくん!このままひばりくんの方向いたらちゅ、ちゅーしちまうじゃないか!
む、むり!という否定のいみで首をふったらひばりくん笑いやがった!くそう!はずかいしんだよ!


「どうして?」
「だ、だって・・・。」
「キス、しちゃうから?」
「!」
「図星、ね。」


私が真っ赤になって焦って何もいえないことをいいことにずばずばいろんなこと言ってきやがる・・・。
そしたらひばりくん、いきなり私のほっぺたに手を這わせてきて無理やり自分のほうに向かせて口角を
あげて無理やりむかせた私の顔をみる。どうしよう、と目を合わせないようにきょろきょろさせていたら
あごにふわっとひばりくんの髪があたってくすぐったいと思った瞬間、ちくりとした痛みがはしった。


「っい!」
「これ、虫除けだから。」
「・・え?」
「消えたらまたつけてあげるから。」


ひば、返事をする前に口を塞がれてしまって私はなにもいえずに目を閉じた。








光る目つきは猫のよう




(このまま、保健の勉強しようか、
(い、いいいいいです!遠慮しておきます!)
(ムシヨケ!ムシヨケ!)



意味がわ、わからん!
20080112 鵠沼杵多