まだ冷たさを残す風が頬に触れた。でも、同時にあたたかいひばりさんの手も頬にふれた。

だんだん春に近づいてきて花粉症の人なんか大変な季節になってしまったけど私にとっては とってもいい気候になったとおもう。こんなに暖かいのに外に出ないなんてもったいない!私は 5時間目の授業をさぼってあまり人目につかない中庭の池の近くの芝生に座り込んで、まだまだ ほそっちい木の若造によっかかる。いい感じに顔にかかる日の光を遮断してくれる葉っぱに ほほえむ。ぐーっと伸びをしてボーっと間の前のきらきらした池を見る。だんだん眠くなってきたなぁ なんて思いながら、うとうとしてたらパキッって音がしてやばい!さぼったの見つかった!?と思って 後ろを向くとそこにいたのは並盛中学校のボスだった。うぇー。


「・・・・あの。」
「なにしてるの。」
「えー、さ、さぼりです・・・。」
「ふうん。随分バカ正直だね。」
「は?」
「まぁいいよ。僕もここで昼寝しようかな。」
「え、「なに不満なの?」
「い、いいえ滅相もございません・・・。」
「そう、ふぁ〜あ。」


ひ、ひひひひばりきょうやーーーー!!?えぇえええ!ど、どうしよう。あの、ひばりさんが 私の隣で昼寝とかどうしよう!え、これ動いたり居なくなってたりしたら殺されたりとかしないよね!? 私いますぐここから逃げ去りたいんだけど・・・!あーさぼりが台無しだよ!ど、どどどうしよう!


「あのーひばりさん?」
「なに。」
「私、教室戻っていいですか?」
「なんで?」
「え!えー・・・。」
「さぼりなんでしょ。今更。」
「うっ!」
「ちょっと肩借りるよ、 。」
「あ、はい。て、えぇ!」


ふぁさ、っとひばりさんの髪が肩にかかった。ねこっけの黒髪がくすぐったくて少し動いてしまった。 というか、この状況はなんだろう。ひばりさんと体がぴったりくっついてて、おまけに肩にはひばりさんの 頭があって・・・。もんもん・・・いろんなことが起こりすぎて頭がついていかないなぁ。


「・・・やっぱり、膝借りる。」
「うえ!?」
「いいでしょ。減るもんじゃないし。」
「・・・は、い。」
「・・・顔まっか。そんなにハズカシイわけ?」
「いや、そうじゃないですけど・・。」
「そう。」


「んむ!」
「おやすみ。」


これは・・・おやすみのチューですか。ひばりさん。意外にいんたーなしょなるな方なんですね。 は、今知りました。思考回路が停止しますよ。現実に戻ったときの自分の林檎顔が恨めしい・・・。















木陰で秘め事


















りは、びりです・・・・。最近なんだかかけません;
20080313 鵠沼杵多