ほぼ毎日、私は学校帰りに浦原商店へと立ち寄る事が日課になっています。 今日は久しぶりに学校が早く終わったので、嬉しいのと早くあの人に会いたいのとで 走って浦原商店まで行きました。 ガラガラガラ・・・ととと・・・・ 小走りで奥の居間へと行く。 「きーすーけーさんっ!」 「ん・・・あら、サン今日は早いッスね。」 居間をのぞくと喜助さんがあぐらをかきながらテレビを見ていた。 いつもより早い登場に驚いたのか、微妙な反応だったけど気にしない!(笑) 「ハイッ!今日はお掃除当番がなくて早く帰ってこれたんです。」 えへへって笑いながらいうと喜助さんが 少し目を逸らしながら微笑んできた。 ふいに見せた表情に一瞬ドキッとした。 なんかあんな喜助さん初めて見た気がして ちょっぴり嬉しくなった。 「サン♪」 「はい?」 ぽんぽんと喜助さんは自分の座っている所の 隣りを手で叩いてここに座ってください。と私の事を促す。 私はちょっとためらいながらもてててっと喜助さんの横に座る。 「・・・。(チラッ)」 「どうしたんスか?」 「なんでもないですー。」 といいながらも喜助さんの方に少しよって肩にもたれる。 すると喜助さんはゆっくり私の肩を掴んで引き寄せてくれる。 「サン、なんだか今日は積極的ッスね。」 「そんな事ないもん。」 「まったく、可愛い人ですね。」 と扇子で口の所を隠しながら笑う。いつもするしぐさ。 こうゆう所も好き。帽子をかぶり直したり、その口調と か何気ないけどそうゆう所が好き。 きっと私はその何気ない事とかに惚れたんだろうな。 もともと霊感はあったし変な物に会うこともしばしば。 そんな時に助けてくれたのが喜助さんで、それから浦原商店に 通うようになって・・・偶然だなぁ。 「あっ!喜助さん!今日のおやつ、なんですか?」 「ハイハイwちゃんとありますよ♪サンは本当に甘い物には目がありませんね。」 「はい!甘い物大好きです!」 「今日はフィスチェのフルーツタルトですよw」 「本当に?!誰が買ってきてくれたの?」 「ウルルですよ。おすすめのお店があるといって買いにいってくれたんス。」 「きゃー!嬉しい!あとでウルルちゃんにお礼言わなくちゃですね!」 そのタルトをくちいっぱいにほおばる。 すっごい美味しくてほわーってなった。 クリームの甘みと果物の酸味が いい感じにマッチしてて確かにおいしかった。 「ふー美味しかったー。」 「満足しました?」 「はいっ!」 「それはよかったッス。あ、それともう敬語はやめなさい。」 「でも・・・」 「・・・。」 「はい。了解です!」 「よろしい。」 喜助さんとはお付き合いはしている身だけど年上のひとだもの。 たまに敬語を使わないで話すけどやっぱり反射的には敬語が でてしまの。でもそれを喜助さんは嫌がるの。なんとなく離れてる 気がして嫌みたい。 そのあとは二人でお茶を飲みながらいろんな事を話したり ウルルちゃんとケーキ屋さんの話しをしたりしてすごした。 「あ、もうこんな時間!」 「帰りますか?」 「うん!ごめんねっ!」 「いいんスよ。」 玄関まで喜助さんが送ってくれた。 扉をあけて外にでる。喜助さんの方に向きなおして、 「ケーキごちそうさまでしたっ!」 「いいんスよ♪満足していただけたのならw」 「うん!本当に美味しかったよ!じゃあ、これで失礼します!」 「あ、サン。」 帰ろうと踵をひるがえしたらいきなり呼び止められて、 立ち止まって振返ると喜助さんがおいでおいでと手招き をしていた。 「?どうしたの。」 するといきなりおでこにそっとキスをされた。 「ひゃ!」 「気をつけてくださいね。」 「(て、照れる!)う、うん!」 またその喜助さんのいじわるな顔といったら!! そのあとの私は恥ずかしくって走って家までかえった。 もー喜助さんのバカー!!!もうどうしようもないくらい 頭がパニックになっていたことは秘密! 今まであんなことされたことなかったからかなり動揺しちまったぜ・・・。 でも、これが私の毎日。 大好きな人と一緒におやつ食べたりくだらないことだべったり。 恥ずかしいけどたまにキスしたり。 何気ない事だけど、私にとっては大切で、 どんなにちっちゃな事だって貴方とだから幸せでなの。 嬉しいの。 大好きなの。 浦原商店からの帰り道空を見上げては この先もずーーーーーっとこの幸せが続けばいいなぁと一番星に願うだけ。 これもまた日常。 楽しいでしょ? たしかな温もり
ぎゃひー!!! 待たせたくせにコレかよ!みたいなね。 特に意味はないけど遅れちゃったから グラデーションにしたぜお!そして読みにくかったらごめん!; ごめんね、ごめんね!(しつこい! 今回は参加させていただき本当に 有難う御座いました・+。* WAVEはとても嬉しく思います! 倖 燗拿20061118 |