貴方の言葉は解読困難です。 いつだって、よく分かりません。 貴方の言葉はとても薄っぺらいモノなのです。 どんなに甘い言葉をささやかれても私の心には決して響きません。 えぇ。気持ちなど、伝えるのは言葉ではなく”感じ”なのです。いつだって。 実は言葉などを紡いで伝えることはさして問題ではありません。 えぇ、平坦問題ではなし。しかしそれは少し寂しいな。 でも、貴方は私にただ薄っぺらい言葉を吐き続けるだけなのです。 そして、貴方は何もわかっていない。 貴方は薄っぺらい言葉を、感情も何もこもっていないつまらないシロモノを私にささやけばそれだけで喜ぶと、 幸せだと感じているという様に勘違いしているようです。なんて、くだらない。 ふむ、試しに貴方のこめかみにリボルバーでも突きつけて見ましょうか。 なにか、面白いことでも始まるでしょうか?きっと貴方はキョトンとするでしょう。 そして、「いきなりどうしたのですか。」と私に言うでしょう。「その、リボルバーは 本物ですか?」と、きっと確認するでしょう。 私の手にしているリボルバーは何の嘘も無い本物です。貴方が私に隙を見せている間に 私はすばやく手を動かしリボルバーの銃口を覗く時間すら与えません。 私が、貴方を好きだというのは変えられないほどの真実です。 すばらしく硬い決心と想いの塊です。 でも、本当に貴方が私の事を好きかどうかというのはまったくの謎です。迷宮入りです。 貴方の心に踏み込めたら洗いざらい、想いを舐めまわすかのようにすべてをみてやるのです。 きっと、貴方は私の事を本気で好きじゃないと思うのです。だって、そうじゃない。 別に、貴方はとても尽くしてくれる人だもの、スバラシイわ。 望めば、抱きしめてくれるしキスもしてくれるし重なり合う事だってしてくれるわ。 私が望むことは何だってしてくれる、パーフェクトで素敵な人だわ。 でも一つ欠点なのがいつだって私にかける言葉は薄っぺらく感情というものがないのです。 そして、たまに貴方は架空のひとです。想いが、感情が不思議で私には解読困難です。 貴方がもしいきなり「すみません、気持ちが入ってなくて。」といったら私はビックリ仰天です。 自分で、自覚していながらもなおも薄っぺらいことばで済ませようとしている貴方がいるということに! なんてことだ!一回おろしたリボルバーをもう一度構えてやるのです。 あら、残念。ニセモノじゃないのよ。実弾入ってんです。いつだって引き金引けば弾は飛び出してゆきます。 私の涙ながらの訴えを貴方はいつ気がつきますか。多分一生気が付くことはないでしょうね。 私の訴えなど貴方には関係ないものね。私の想いは積み上げただけでいつしかどっかの水面に跳ねたんです。 貴方の言葉に感情がありますように。 貴方が私の事を好きでありますように、心から。 とても、短くて赤ん坊でも感じられるような訴えを私は抱えているのです。ハタからみればただの馬鹿です。 こんな関係ならいっそ別れてしまえばいいのです。まぁ、それが可能なものではないので出来ていませんが、こんなもの一種の呪いですよ。 その呪いとか訴えとか水面に跳ねるどころかいつしかそこら辺の何の変哲もない石にだれも見ていないときに当たって砕けてしまったのです。 はは、なんの意味もありません。馬鹿らしいですね、もう否になってしまいます。本物の馬鹿ですか。もう意味が分かりません。 貴方は気が付いています、私がすばやく手を動かし引き金を引く事を。しかし余裕綽々です。いやらしい男。 気づいていません、私の紡いだ言葉に気持ちが入っていなくとも。貴方はドウデモイイのです。私がただ黙ってそばにいれば。 なんていやな男。私が、愛してるばっかりでおかしいわ。不平等ね。不公平ね。あぁ、漢字などは関係なくてよ。 さて、引き金を引くときです。・・・・・カチリ。 弾は飛び出す時をまっています。 銃口は今貴方のこめかみに、。 パァン。この、廃墟に音が響きます。貴方は頭から血をながしてゆっくりとスロー再生で倒れていきます。 体が傾いていきます。あぁ・・・。貴方は今床に落ちた。 でも、貴方は死なないの。すばらしいわ。さぁ、目をさまして。 「いきなりなにをするのですか、。」 「ごめんね、少しいらいらしてたのよ。」 「まったく、仕方がない人ですね。いくら僕でも少しひどいですよ。」 「ひどいのはどっちよ。好きでもないくせに。」 「本気でそう思っているのですか。」 「えぇ、だって私の気持ちは硬いわ、貴方へのね。でも、貴方は薄っぺらなものだけだもの。」 何度も生き返る貴方はまるで呪いの塊ね。でも、そんな貴方が好きな私も愚かだ。 リボルバー、弾五発。貴方は、決して消えない、こんな私を抱きしめる。貴方も馬鹿ね。 あ、少し変わったわね。貴方が今ささやいてくれた「ごめんなさい。」は、薄っぺらくなかったわ。 リボルバー
五発連弾銃 倖 燗拿20070208 |