++++ 【六道輪廻】 {仏}衆生が自分の業により、六道の間を生まれ変わり死に変わりして迷い続けること。(三省堂 大辞林) ++++ 僕は、今、一人の女性と付き合っています。名前はといいます。は…そうですね。どんな人と聞かれれ ば、なんとも一言じゃ答えにくいですね。まぁ外見を言えば肌は白すぎず、黒すぎず、適度に焼けた肌色の肌を していて髪はキャラメルブラウンに染められている。そのくせ髪は傷みもせずツヤツヤと髪の出す独特のツヤが あり指を絡めればするすると指の間をすり抜けるほどにサラサラなのです。鼻は日本人の平均からすれば高いほ うで、目は黒目が一際大きくまるでリスのよう。頬はいつでも優しい桃色がのっていて、口は小さいのにたっぷ りとして食べれそうなほど。当たり前の事ですけど体も細くて顔も可愛いのです。僕はいままで、人を好きに なったことはありません。はい、まったくもってありません。ありえるはずもありません。むしろ僕は人を 憎んでいました、嫌っていました。えぇ、僕もそりゃあ人間です。でも、そこら辺の人間とは全く違います。 人間というカテゴリーに入っていながらも階級が違うのです。別格です。だから、今回という一人の女性を好きに なったことが信じられないのです。僕はこの女性のどこが気に入ってこの女性のどこに僕を理解できる要素が あるのか全く分からない。なぜなのか。僕は、誰かに愛されたい、必要とされたい、すべてに嫌われたい、 嫌いになりたい、と、いつも矛盾のなかを彷徨い行きている。こうゆう矛盾のなかを彷徨ってる時の僕は なんとなく、すごく、あぁどちらだろう。哀れにみえる。そう憐れに。馬鹿みたいだ、普通の人と同類ぐらいになってしまう。 これが、恋というもので、愛というもので、温かみということなのだろうか。こんなこと、もやもや考えてるのは僕らしくないですね。 やめましょう、今僕の隣にはがちゃんと座って笑っていますしネガティヴ(?)なことは考えないようにしましょう。 「、一つ聞いていいですか。」 「なんでしょう骸さん。」 「にとって叶うことと、叶わないことってなんですか。」 「まぁ、随分変な事を聞くんですね。」 「クフフ、そうですね。」 「そうね・・・叶うことは骸さんとずっと一緒に居ること。叶わないことは骸さんとずっと一緒にいること。」 「は?」 「意味が分からないでしょう。分からなくて良いのよ。」 「なんですかそれは、ちゃんと説明してもらえませんかさん。」 「ふふ。キーワードは『命』。骸さんは命は無限大なのでしょう?ロクドウリンネがあるから。でも、私はただの人間。」 「人間ですね。僕も、も。」 「でも私は骸さんと命の格が違うのよ?まぁとにかく私の命には限度が骸さんの命には限度がなく無限大。つまり叶うことは、 骸さんの命が無限大である限り私は死ぬまで骸さんのそばに居られる。そうでしょう?」 「可能ですね。」 「かなわないこと。私には命の限度がある。骸さんの命は無限大。私は何時か死んでしまう。でも、骸さんは死なない。 だから、私の命が尽きてしまえばもうおしまい。これが叶わないこと。」 「そうですね。」 「人間て憐れで惨めね。」 「そうですね。にも無限大の命があればずっと手放さないのに。」 「あら、じゃあただの私はいつか手放されてしまうの?」 「いえ、は死ぬまで僕のものですよ。」 「独占欲が強いのね。でも、うれしい。」 「僕は、さっき何故のことを好きになったのかを考えていたのです。」 「うん?それで、理由はみつかったの?」 「今分かりました。」 「聞かせて?」 「考えが、同じ。いろいろなものの感じ方が同じ。いろいろな面で違う所は沢山ありますがどこかしらで同じ感じがしたんです。」 「ふうん、でも、私も骸さんを好きになった理由ってそんな感じかもしれない。何となくこの人私に似てるかもってね。」 「もしかしたら僕たちは昔出会ってたのかもしれないですね。」 「あはは、骸さんらしくないロマンティックなこと言うのね。」 「僕だって、それくらいの言葉言えますよ。」 「そうね。うん、好きだわ。骸。」 「ありがとうございます。それでは僕はを愛していますよ。」 限度など無くなってしまえ。の命も僕と同じ無限大になれ。僕はといつまでも生をともにしたい。手放したくない。失いたくない。 なんで命なってものがあるのか朽ちる時があるのか分からない。僕がせっかく見つけたたった一人の愛せる人、愛しの人。。 。 こんな思想の人はほかに居ない。こんなに僕にちかいひとは以外ほかに居ない気がする。今まで人を信じるということ知らなかった僕に 愛と、信じるを教えてくれた。僕は、好きだ、がすきだ、世界が壊れるほどに。無限大に広がる世界と人と思いと僕たちの間で何があるのか。 僕にはもうワケが分かりません。考えられぬほどに。ただ、今わかることはがそばに居て好きで限度があって愛し合えることだけなのです。 なんだか、恋におぼれて愛におぼれている僕はなんと惨めで憐れに見えるのだろう。人間みな恋とか愛には惨めで憐れになるのだろうか。 人生堕落しそうだ。零落しそうだ。大丈夫なのでしょうか僕は。は。うん、本当に僕はを愛しているみたいです。頭が変になりそうです。 ++++ 【無限】 限りがないこと。どこまでも続くこと。ものが一定の関係や規定を受けないこと。⇔【有限】 限りがあること。(三省堂 大辞林) ++++ 無限輪廻、思想愛好家 久しぶりだと一段と意味が不明ですね。 倖 燗拿20070429 |