「ぶ!利央ってばかわいいなぁ。」
「馬鹿にしないでくださいよぉ。」
「ごめんごめん〜!」


あ、えくぼ。今まで気がつかなかったけど、先輩でるんだ。


「ねぇ先輩、もっかい笑ってみて?」
「え?なんで?」
「いーからぁ!」
「笑ってって言われてもなぁ・・・。」


なんだかんだいいながらもニイッと笑ってくれるから、先輩は可愛い。
オレが好きって分かってるのかなぁ?


「あ!やっぱりぃ!」
「は?」
「先輩えくぼあるんだねぇ。」
「あぁ・・・昔からちゃーんとあるよ。なに?今まで気がつかなかった?」
「うん。さっき気付いたばっか。」
「ダメだな〜慎吾なんてすぐ言ってきたよ?」
「なぜ慎吾さん…。」
「なんとなく!」


はぁ〜先輩ってばいつも他の人の話題だすからオレ、ヤキモチ妬いちゃうじゃんか。
せっかく二人で居られてるのに・・・。付き合ってるわけではないけどさぁ!


「でーもさっ、えくぼあると可愛いって言うけどそんなの関係無いと思うのよね。」
「?」
「だって、別にえくぼないけど利央の笑顔かわいいもん!」
「はぁ?!いや!嬉しいけどぉ…そうですか?」
「うん!私利央の笑顔すきよ。」


うわわっ!なんか先輩に言われると嬉しい…。なんか顔熱いし!
今赤くなってるのかな?そしたらオレ大分恥かしいじゃんかぁ!


「利央?照れちゃった?」


ほら、また笑うから。しかも顔近いし。キスしちゃいますよぉ。
先輩絶対オレのこと男ってみてないだろうなぁ。


がたっ。


「…オレは、先輩の笑顔が一番可愛いと思います。」
「あ、ありがとう。えくぼにキスされたのは利央が初めてだよ…。」


あ、先輩顔まっか。


「照れてんのぉ?」
「恥かしいだけだよ!」
「それを照れてるって言うんじゃ…」
「うるさい!馬鹿りおー!」
「わわ!でも、オレ、先輩が一番好きです!」












可愛いキス












20080804 ***潮音