「はー今日も疲れたぁー。げっ!次のバス20分後じゃん!」




やっと六時間の授業+部活を終えて帰れるー!!って喜んでたのに、
此処にきてバスが20分後とか……。まじありえないし…。
だってもう19:30だよ?早く帰らないとテレビ見逃しちゃうし!!
本当に最悪だな…。とかなんとかいろいろブツブツ言いながら、仕方がないので
バス停のベンチに座って待っていた。少しするとスタスタと足音が聞こえてきた。
近くに来たから誰だろうと思い、顔を上げてみると同じクラスの檜佐木くんだった。




「はぁ?バス20分後かよ!まじタイミングわりーし……。」


「檜佐木くん?」


「うお!びっくりしたー、てかじゃん。」


「うん。バス…本数すくないよね。」


「本当だよなー。マジ最悪。見たい番組あんのによー。」




少し話しを交わした後、檜佐木くんも私と同じ様な事をブツブツ言いながら 私の隣にどかって座った。檜佐木くんとは同じクラスだし席も結構近くて まぁ、それなりに話すから仲は良いんだけどさ。でも、やっぱり最初は少し とっつきにくかったんだけどね。案外話してみると普通で面白い人だったんだけどさ。 なんていうか、やっぱりカッコイイ…よね?内心ちょっと惚れてるんだけどね…ww 一緒にいて楽しいし、すごく良い人で一緒に居る間に少しだけど気になり始めちゃったというか、 うーん!でも、流石にカッコイイから女子からの支持率が高くて狙っている子も少なくはない。



「あれ?ってラクロス部だったん?」


「うん、そうだよー。檜佐木くんはサッカー部だったよね!」


「おう!まぁな。ラクロスってどんなスポーツなん?」


「えっと、この長い棒の先に籠みたいのが付いてるんだけど、それで回ってくるボールを
うけとってゴールに入れるの。広いコートの中を走り回るんだけど、それがまた人がぶつかってくるは ボールは良く飛ぶはでハンパないくらいつかれるんだよねー。だから今日はクタクタ…。」


「へー。あんまし知らなかったけど、結構ハードなスポーツなんだなー。」


「まぁね。でも、やっぱりラクロスはまだそんなにメジャーなスポーツじゃないからね。」


「それもそうだな。俺、この高校に入って初めてそんなスポーツあるんだなって知ったし。」


「ふふ!でも、名前だけでも知っててくれてるなら嬉しいな。」


「なんでだよ?だって別にルールとかも知らないんだぜ?」


「いいんだよ。私はラクロスが大好きだから、ラクロスの面白さとかをみんなに知ってもらいたいんだ。」


「ふーん。って案外熱心なんだなー。俺はただサッカーがカッコイイかなって思ってやってるだけだからなー。」


「そうなの?でも、すごい上手だよね。確かレギュラーだったよね?」


「おー。なんか分かんないけど、練習やっていくうちにグイグイ伸びていってさー。自分でも驚きだよ。」


「じゃーきっと才能だね。」


「はは!んなもんねぇよ。ただ、ひとつ違うことは”カッコイイ”からで始めたサッカーは
今は”すっげぇおもしれぇモン”って思うようになったことだよ。」


「そっかー。でも、楽しいって思えるようになったならいいじゃない?」



なんか、嬉しいな。こんなに二人っきりで話したの始めてだし。                      やっぱり檜佐木くんって面白くていいひとだなぁ…。てか、いままでこんなにたくさん 男の子と喋った事なかったから変に意識しちゃうなぁ…。あ…バス来た。



「お!やっとバスきたなー。」


「ねっ。うわっめっちゃ混んでる…」


「まー、しゃあない、しゃあない。」






「あ、席ひとつだけ空いてるね。檜佐木くん座っていいよー。」


「ばーか。こうゆう時はレディーファーストっていうもんがあるだろ。が座れよ。」


「ぶはっ!檜佐木くんがレディーファーストとか!」


「んだよ。じゃあ俺が座っていいのな〜」


「あーごめんなさい!座ります!」


「ったく。」


「あははっ!そういえば檜佐木くんはどこで降りるの?」


「俺はー空座3丁目。」


「うそ!うちといっしょだよ!」


「まぁ…そうだろうな…。」


「え?」




『〜次は空座三丁目、空座三丁目〜』




「お、ほら立てよ。あぶねぇから気をつけろよ。」


「うん。」




「はーつかれたぁ。バスはいつも疲れる…。」


「そうか?あ、さ家まで送ってやるよ。」


「…へ?!そんなの悪いからいいよ!一人で帰れるし!」


「いいんだよ。」


「ほんとうに?ごめんね、ありがとう。」




うううううわー!!檜佐木くんに家まで送ってもらうとか・・・!!
すっごく、すっごく緊張っていうかドキドキするよ・・・。まじ、夜でよかったー
こんな真っ赤でまぬけな顔みられたら本当にやばかった!なんていうか
檜佐木くん結構身長高いんだなぁ。私は165センチだからまぁまぁ大きい
ほうだけど。檜佐木くんてば運動神経も良いけど、この間のテスト26位で
張り出されてたなぁ。パーフェクトだね、これは。
そういえばなんで私が三丁目で降りるの知ってたんだろう?




「あのさ、何で私が三丁目で降りるって知ってたの?」


「いつも、朝のことみるんだよ。俺が乗るやつの一本前のやつだけどな。」


「うそ!全然知らなかったよ;」


「だろ?だっておまえいつも眠そうにしてるもんなー。この間でけぇあくびしてたもんな。」


「え!?やっばーみられてたんだ・・・。」


「おーばっちりなー。」


「最悪・・・。」


「まぁ、まぁ。んな顔すんなって。」


「むー。でも檜佐木くんだってこの間授業中小さい声で寝言いいながら寝てたよ?」


「はぁ!?まじかよ!」


「まぁ小さかったから周辺の4人ぐらいだろうけど・・・。」


「・・・(はぁー。)まぁ、おたがいさまだな!」


「なんだそりゃ。」


「はは!」


「あ、ここ。ここ私の家だから。ありがとうね!」


「うお!はぇーな。つか、ん家って洋風なんだなーでけぇ。」


「そう?檜佐木くんちは和風のお家なの?」


「あぁ、じいちゃんが剣道場やってから代々家はわふうなんだよな。」


「え?剣道場?あのでっかい門のあるお家だよね?」


「なんだよ、知ってるじゃん。」


「でも、まさか檜佐木くん家だとは・・・。」


「ま!家なんてどうでもいいけどな。じゃ、俺はこのへんで!」


「あ!ありがとうね!本当に迷惑かけちゃって;」


「いーんだよ、もともと俺が送っていくって言ったんだし。」


「・・・・えへへ。」


「じゃぁな。また明日なー!」


「うん!!また明日ねー!」




はぁー。檜佐木くんの家あんな名門の剣道のおうちだったなんて・・・。
なんでサッカー部なんかに・・・。絶対剣道だって上手そうなのに。まぁ、いっか。
やばいやばいやばい!!どうしよう!本気で意識するように
なっちゃったよ。やっぱ、背中大きくみえるなぁ。
さて、お風呂でも入ろうかな。




「あ、ー!!」


「へぁ!?(やばっ。)なにー!?」



さぁ、家に入ろう!って思ってドアを開けようとしたらいきなり檜佐木くんが振り返って
大声で私のこと読んできた。本当に、本当にびっくりして変な声出しちゃったよ・・・。
恥ずかしいなぁ、もう。そしたら、檜佐木くんてば走って私の家の前まで戻ってきた。



「いきなりどうしたの?びっくりした!」


「わりーな。言い忘れてたことがあってな。」


「?なぁに?」


「俺、のこと好きだぜ。」


「は・・・。」


「マジだぜ。本気でだよ。おまえが好きだ。」


「え・・・えと、わ、私も好きかもし、しれないです。」


「・・・・。」


「あ・・・・・えと・・・・。」


「はは!なんだよ”かも”って。よかった、断られるかと思ったよ。」


「そんなわけないじゃん!私だってま、前から・・・・。(はっ!)」


「(檜佐木くんがはにかんで笑ってる・・・!!)」


「おーおー。あ、明日朝練あるか?」


「ううん、ないよ?」


「わかった。じゃぁ明日の朝迎えに来てやるよ。」


「(ええ!?いきなり!?)は、はい!ありがとうございます。」


「何でそこで敬語なんだよ。やっぱおもしれーな。」


「・・・・(だ、だだだってさぁ!!)」


「んじゃ!こんどこそまた明日な、。」


「はい、また明日・・・・。」




へ?へ?何この急展開!!やばい、やばい!え?付き合うってなに?
好きってなに?うそー!パニックになるよー!(もうすでにパニック状態だけど・・・。)
朝お迎えに来てくれるんですって!どうしよう、寝坊しないようにしなきゃ!しかも、 いきなり名前で呼ばれちゃったよ!う、嬉しいけど、嬉しいけど!おちつこうぜ私!うーうー!
もう、このまま檜佐木くんと私付き合って大丈夫なのかなぁ・・・。
さっきから心臓かどくどくばくばくうるさくて仕方がないよ!破裂しそう!あのひとことで部活の疲れとか、 疲れとか疲れとか・・・・(つかれだけかよ)全部吹き飛んじゃったよ!ある意味すげぇぞ! ああああ!!青春って波乱万丈!奇奇怪怪!!
































BUS STOP LOVE!


































らきんちょ!(またか)
遅れちゃってすっごい遅れちゃってごめんね!
お誕生日おめでとう!こんなんだけど、
一応プレゼントっす!よかったらどうぞですので!
倖 燗拿 20061220