「スクアーロ、おきてくださーい。」


アジトの自室で寝ていると、ちょうど朝日が眩しい時間にの声がした。 ん、と目を開けるとオレの寝てるキングサイズのふわふわベッドの枕元で おはよう、と言ってオレの頭を撫でるが見えた。オレの頭を撫でている の手をとって少し握ってから義手ではないほうの手で頭を撫でてやると 猫みたいに身をよじって嬉しそうにした。上半身を起こすとすぐさまベッド に乗っかってきて抱きついてきた。


「う゛お、い。」
「ん?おはようのあいさつだよー。起きたばっかりだからスク、あったかい。」
「おー。」


くっつくを少し離して前髪を少し分けて、そこに小さくキスをする。


「あははっ、スク今日前髪跳ねてるよ?」
「あ゛?」
「昨日乾かさなかったの?」
「疲れてたからなぁ、すぐ寝た。」
「こりゃ、シャワーじゃないと駄目だね。ぴょーんってなってる。」


まぁ、今日は休みになってっからいいかぁ・・・と寝起きの頭で ぼーっと考える。すると、どこから取り出したのか櫛でオレの髪を ときはじめた。ゆっくり、丁寧に、オレに触れるの手は壊れ物でも 触るかのようにふわりとやさしかった。


「ほら、朝日に照らされてキラキラ。」
「ヴォオイ・・・。」
「ねね!ちょっといじってもいい?」
「どぉゆうことだぁ。」
「みつあみとか!」
「あ゛ぁ!?」
「だめ?」
「まぁ、部屋には誰もこねぇしな。」
「やた!」


そういうと、あっとゆうまに髪を二つに分けて「スクの髪は長いから結うの楽しい。」 と言いながら楽しそうにする。そんなの顔を見ながら複雑なオレは適当に返事する。


「できた!」
「綺麗に結えるもんだなぁ。」
「まあね!私も前は長かったし!それにしても・・・」
「ん?」
「田舎の娘みたい・・・あはははっ、あはっ!」
「ヴォオイ!ふざけんじゃねぇ!今すぐ直せ!」
「はいはい、じゃあポニーテールにするね。」


ため息をつきながらも目の前でみつあみをほどくの頬に触れてみる。


「どうしたー?」
「なんでもねぇ。」
「ふふ、そう?」


少し閉じられた瞼のまつげが長いのと、愛おしいものを見るような目線にドキッとする。 みつあみをほどくのも終わりかけになったとき、一番の顔が近くなるときを狙って 後頭部を抑えて噛み付くようにキスをして、すぐ離す。


「さそってるの?」
「どうだろなぁ。」
「朝から盛るのはやめてよね。」
「お前が抱きついたりするからだろぉ。」
「はいはい、今日は一緒に出かける約束でしょ!準備して!」
「・・・・ヴォォイ、。」
「んー?」
「夜、おぼえとけよぉ。」
「なっ!」


たく、仕草のいちいちがかわいすぎるんだよ。
いつも一緒に居てやれねぇぶん今日はわがまま聞いてやるかぁ。














おはよう、愛しい君











***20080818 潮音