好きの意味を見出せなくて突き放したり、抱きしめたり。
好きの答えを求めすぎていて周りが何にも見えなかったあの頃。
二人の好きは日々を分かち合うことで成り立ってた。とても上手くね。
声にもならないほどの好きと愛してるが胸にいっぱいだった。
夕暮れに二人で歩いた海辺はどんな所よりも素敵な場所だった。
誰にも邪魔されない、温かいものとキラキラしたものを詰め込んだ楽園のように。


いろんな噂も隣に腰を下ろしてもう落ち着いた日ごろ。家のベランダから遠くに見える
船の煙突の煙を眺めて考え事。なんだか頭の中がむしゃくしゃグチャグチャですっきりしない時には 何時もどうり飽き足らない位に走って、疲れていたって夜だって泣いてシャワーあびてまた泣いてを繰り返した。 何時か出た答えはずっとあった傍らの見えない孤独でいつでもそれを感じていたせいだった。


みっともない程スクアーロが愛しいのは私の心にストライクで不器用な私には上手く表現できない 気持ちがあるから。だから衝突してばっかだしあるときは抱きついてたり、泣いてたり、怒ってたり、 笑ってたり。私はもっと好きをスクアーロに伝えたいのに頑張って強がって甘えるだけが私の精一杯で。 きっと誰も笑えはしないよ、この私の不器用さには。不器用すぎて笑えないよ。でもね、私の心の中が 、深く胸の奥にいる少しだけ器用な私が内側から強く胸を叩いていて私へのエールが続いてるの。少し変われるかしら。


最初ヴァリアーに来た時は初めての任務でペアになったスクアーロがとても嫌いで、いつも前にあった背中も、いつか撃ち落としてやる って思っていたのにこのイタリアの街さえもいつからか憧れにになってしまって。どんどん嫌いがなくなってみんな好きになっちゃって。 今も何かある度に思い出していたスクアーロからの「お前が好きだ。」の言葉。嬉しくてずっと頭の中で反響させて心に刻んで忘れることなんてないから。


ベルからの連絡でスクアーロが死んだとか変なこといわれてから私はもう透明人間みたいになってしまった。 一日中ベットに寝転んで何も思わないし考えられない。蛇口の滴の落ちる音が不定期に続いててうるさい。 不器用にスクアーロ愛した日々をもう一度振り返ってまた胸に刻みかえす気持ちの奥で泣きたくても出ない涙を 流したのは連絡を聞いた5時間後。 愛されたくてしかたがないのは言葉ひとつの想いを飲み込んだままで。決して伝わることがなかった私の 不器用な愛してる。


こんなひどいことないとわかっているのに、どうにもならない真実ばかりで本気で笑えなくなっちゃって、 誰も遮ることなんない世界に行きたいと、行きたいと本気で思った。私も死のうかしら。水族館にいって 水槽に飛び込んで潔く鮫に食べてもらいましょうか。クズにでもなりましょうか、と思って何もかも投げ出そうとした。 スクアーロの死を聞いた翌日の夜。耳を疑う様なディーノからの連絡。「スクアーロは死んでない」


暗がりの部屋を照らし出したのは日の光でもランプの光でも灯台の光でもなくてディーノの声。 もう収集がつかない脳細胞が暴れる中、馬鹿なりに頭をフル回転させて理解した愛しい人の生還。 どうにもならない事ばかりで世の中荒れてて地獄絵図みたいだけど私の中の迷いも涙も見慣れた景色も 嬉しすぎてすべてが色あせてゆくから。今大急ぎで会いに行きますよ。愛しの君。

じゃり...





「はぁ、はぁ。会いに来てやったよ、馬鹿スクアーロ。」


「う゛ぉ゛おい、馬鹿は余計だぁ。」


「大好きなんだからね。私、スクアーロに支えられてるんだから、心配させないでよ。」


「うるせぇ。」


「スクアーロなんてフカヒレスープにでもなっちゃえ!」


「ふんっ。わるかった。」


「へへっ!おかえり、スクアーロ。」


「・・・涙ふけ。」






心臓ど真ん中一発命中。



顔、声、仕草、雰囲気すべてが私のストライク。



世界一不器用で強がりのめんどくさい彼女の彼氏は



世界一器用で意地悪でこれまた強がりの鮫でした。



二人のピストル否マシンガンは命中率100パーセント、












ストライク











ほんっとうに意味が分かりませんね。この夢。しかも変換なしみたいな。
倖 燗拿2007/02/12