「ねー、武。」 「ん?」 「今日の夕ご飯なにがいい?」 「おー、麻婆豆腐が食いてぇかも。」 「ふむふむ、じゃあ材料もあるから今日はそうしよっか!」 そういいながら私は、鼻歌を歌いながら夕飯の支度をし始める。最初にお米を洗ってすぐに炊飯のスイッチをおす。 その後は武がリクエストしてくれた麻婆豆腐を作るのに取り掛かることにした。私たちはつい一ヶ月前に結婚して 今は2LDKのマンションに住んでて、つまりは新婚さん。そんな武は、ソファに座って野球中継をみてて、 いつまでたっても野球がすきなんだなって、笑っちゃう。武は笑ってる私に気がついたのかこちらを向いてニカッってわらう。 すると、バチンと目が合ってしまった。なんだか、恥ずかしくなってまたお互い笑ってしまった。武はテレビを見るのをやめて (つけっぱなしだけど)キッチンのほうへ近づいてきた。 「お、はえーじゃん。」 「伊達に奥さんやってませんよー!」 「っはは!だな。」 私は近づいてきた武に言う。私たちは新婚で毎日新しいことの発見がいっぱいで結構大変!奥さんって たいへんなんだなーって思った。そういえば、武と一緒にキッチンに立つなんてすごく久しぶり。ずっと前に 武の家でいっしょにご飯を作ったときくらいぶりだなぁ。武と付き合いはじめたのは高校一年からで 中学も一緒だったけどなかなかお互いいえなくて、やっと好きって伝えられたんだよね。なつかしいな。 「おーい、?」 「え!あ!ごめんぼーっとしてたわ・・・。」 「どうしたのかと思ったぜ。」 「へへ。」 私は急いで熱したフライパンに油を入れようとして急いで容器の蓋を開けたら、 たまたま容器がすべって手をすり抜けてしまった。 「やば!」 「よっ!」 へ、あれ?お、落ちてない・・・床に油こぼれてない・・・? 「あぶなかったなー!気をつけろよ!」 「へ?たた武今・・・・!」 「あぁ、間に合ってよかったなー。の手からいきなりすべり落ちたからさ。」 「あ、ありがとう!」 私がたまたま落としてしまった油の入れ物を武はスッとキャッチしてくれました・・・。 さすが元野球部の旦那様!そのあと、武は私に見事キャッチした油の入れ物を私に渡してそのまま 腕まくりをして手を洗ってこっちを向いた武は満面の笑みで 「なんかお前あぶなっかしーから今日はオレも手伝うわ。」 「ほんとに?一緒に料理なんて久しぶりだね!」 「おー、うし!じゃあ、再開しようぜ。」 「うん!」 私の隣にはいつの間にかすごく大きくなってて高校のときとはちがくてがっしりした男らしくなった武の すらりとした立ち姿があって私はそんな素敵な若旦那様と一緒に料理をする。いつだってそばにいてくれて 守ってくれる武が大好きだなって改めて思った。二人の薬指にひとつづつある指輪をみて、またうれしくなって 心が躍る。これからどんな幸せな生活が待ってるんだろ。とか思ったりなんだりして。 軽い身ごなし、 すらりとした立ち姿 ま、また文脈がめちゃくちゃ!遅くなりましたがポミシオン企画さまへ! 20080119 鵠沼杵多 |