「どうしたの?」
「え、あーうんと・・・。」


そうやってまっすぐ見つめられると・・・。まぁのこと 呼んだの俺だけど!こんな、放課後の教室で二人っきりで、今までに ないくらいとの距離が近くて、何よりその真ん丸い目をを向けて こっちをみてて、あせ、焦りすぎて脳が用意した言葉の電波を発する前に 飲み込んじゃって!ど、どうしよう・・・。


「いきなり、呼び止めてごめんな。」
「ううん、それは全然大丈夫だよ。でもツナ謝るの2回目だよ?」
「え、うそ!あ、ご、ごめん。」
「また謝るー。なんかツナ面白い。」
「は、はは。」


最悪だ!変なとこ見られたー!じゃなくて、ヘマした・・・。 しかも笑うしかない俺っていったいなんなんだよー!これだからダメツナ なんだよ・・・。えぇい!もう、いちかばちか言ってしまえ!


「あのーさ、」
「うん?」
「俺、が好きだ!」
「・・・ごめん。」


え、返事即答!?しかもごめんって・・・あぁグッバイ俺の青春・・・。
失恋、失恋、失恋、しつれん、しつれん、しつれん、ウシナウコイ。


「あ・・・、なんでもないから今の忘れて!な!・・・!」
「どうして?ガッカリした?」
「は?」
「そういう意味のごめんじゃなくて、」


俺は耳をちょっと疑った。頭の回転がいつもより10倍くらい遅い。
が言った言葉の意味をもういちどよく考えてみる。
そして、の口から出てくる言葉を注意深く耳で拾う。


「私のほうがツナのこと好きだからって事だよ。」
「・・・へ?」
「だから、ツナが私に言ってくれた好きよりも私がツナのこと好きっていう思いのほうが強いって事!」


俺はもう一度耳を疑った。頭の回転がさっきよりももっと遅くなった気がした。 頭がちょっとフリーズしそうな勢いだ。えーっと、俺は今さっきに好きって 告白してすぐに“ごめん”て断られて焦って喋って、にがっかりした?っていわれて、 は?とか言ってしまって、ごめんの意味を言われて・・・それが俺がに好きって 言った気持ちよりも、のが、俺のことを、思ってる気持ちのが上ってこと、か。


「ツナ?ぼーっとしてるけど大丈夫。」
「は?じゃあ俺フラれてないってこと!?」
「うお!びっくりした!」
「え、でも、え?」
「あはは!落ち着きなよ、ツナ。大丈夫、私もツナのこと好きだよ。」
「へ、え、本当に?!」
「うん!ほんとすきよ、ツナ。」
「う、じゃ、じゃあ帰ろっか!」
「はーい!」
「ご、ごめんな、遅くなっちゃって」
「全然!ツナがいるから平気だよ!」
「/////(照れる・・・。)」
「でも、ツナすごくてんぱってる。あはは!」


照れるからそんなに沢山好きっていうなよ!って言いたいとこだけどうれしいから 黙っておこう・・・・。しかも、さっきの“大丈夫、私もツナのこと好きだよ。” のときの、ほっぺた真っ赤で上目だったから、いろいろやばかった・・・。 あ、おかえり俺の青春!の笑顔がすぐそばにあるって、なんか幸せだ。






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mi piace!は好きって意味だと思います・・・多分!イタリア語辞典を調べたから・・。
20080107 鵠沼杵多