「つーなーよーしー!!」 「なんだよもー、いつも大声で呼ぶなって言ってるだろ!」 「えへへー。」 「えへへじゃないよ…。で、今日はなんの用なの。」 「とくになにも用はないよ?ただ綱吉に会いに来ただけ。」 「あーはいはい…。」 ったく…毎度毎度騒がしくうちにやってくるはオレの幼馴染みで、ついでに道を挟んだ反対側に住んでいる 。こんなに五月蠅くても案外モテている。顔は、まぁ可愛いし結構家庭的で運動神経もいいから割と人気が高い 。ダメダメのダメツナのオレに比べたら羨ましい限りだよ。 「あれ?そういえばリボーンちゃんとランボちゃんとイーピンちゃんとふぅ太くんは?」 「へ?あぁ母さんと買い物にでかけたよ。リボーンは分かんないけどどっか行った。」 「ふーんそっかぁ…。」 「どうかした?」 「ううん!ただお菓子作ったから食べてもらおうかなーって思っただけなの。」 「ごめんな、まぁリビングにでも置いておけば後で食べると思うからさ!」 「…ありがとう。じゃあ先に二人で食べちゃおうか!」 少し顔を赤らめてはにかみながら小さい声で言うから、やばかったー…。ちょっとドキッとしちゃったよ…。時 々見せるこうゆう笑顔が可愛いんだよ、な。今日が作ってきてくれたお菓子はブラウニーだった。クルミが 入ってて美味しかった。 「美味しい?」 「うん。本当に旨いよ。」 「やたっ!バレンタインにはもっとちゃんとしたやつを綱吉にはあげるからね!」 「え?あぁうん!ありがとう。」 「なにがいっかなー。考えておかなきゃ。」 あ…って好きな人居ないの、かな。毎年バレンタインチョコを作ってはいるみたいだけど、いまいち学校が 違うからわかんないな…。あーどうしよう…聞いてみようかなぁ。 「あの、さ。」 「なに?」 「ってその…好きな人とかはいないの?」 「はい?あっはは!いきなり改まるから何かとおもったらそんな事?」 「なんだよ、いいだろ…。」 「うーん。付き合ってる人はいないけど好きな人は、いるかなぁ。」 「ふ、ふーん。」 「なに?ちょっとガッカリしちゃった?」 「んな、訳ないだろ…。」 「ふふっ!あ、もうこんな時間!」 「なにかあるの?」 「うん、今日はピアノの日だからさっ…!」 「まだ続けてたんだ。」 「そだよー、長いでしょ!今年で11年だよ。」 「3歳からだもんな。」 「今度発表会があるの!絶対に来てね。」 「うん、母さんにも言っておくよ。」 「どもッス!あ、もう行こうかな。」 「あ、うん。」 と、とりあえず安心かな。好きな人はいるって言うのは少し気になるけど…。 でも、きっとオレがに好きだって事伝えても無駄なんだろうな。うあー夢見過ぎんなオレ! 「じゃあ、お菓子ありがとな。気をつけて、ピアノ頑張ってな。」 「いいえーこちらこそ!うお!綱吉に応援されたんじゃあ頑張らない訳にはいかないな!」 「ははっ、なに言ってんだよ。」 「本当だよー?私綱吉に応援されたらいつもの3倍は頑張れちゃうんだから!」 「ちょ、恥ずかしいからやめろよ!」 「ぶはっ!恥ずかしがる事ないじゃんか!」 「あーもう!時間無いんだろ、早く行けよ!」 「あ、ひどい。そんな風に言わないでよね!」 「が恥ずかしい事言うからだろ!」 「はいはい。あーあ、折角綱吉にいい事言ってあげようと思ったんだけどなー…。」 「なんだよ。」 「私の好きな人が綱吉って事!」 ・・・・・・・。 「は、はー!?え、おい!」 そのままは言い逃げしてピアノに行ってしまった。 オレは驚きのあまりその場に棒立ち。なんなんだよ、一体…。 好きな人は誰ですか 短編で綱吉でなんでか雲雀じゃなくなったシロモノ。ぶは! 倖 燗拿20070212 |