はやる気持ちが抑えられない。目を閉じただけで、めくるめく笑顔だけのフラッシュバック。
俺は、さんの気持ちを探している。生ぬるい風で広がる髪もスカートも抱きしめたい。
くちびるを湿らせるくらいの瞬間をこの胸を締め付けるくらいの思いといっしょに抱きしめてしまいたい。
たった今、さんが笑ったそれは何を見て笑っているの。俺のほうを見て笑った。つられてふっと笑ってしまった。
どく、どく、どく、どく。さんの笑顔のたった一つだけで胸が高鳴った、このまま抱きしめてしまいたい。
いままで、こんなことなかったのに。自分でも知らない自分に出会ってしまったのだけどなぁ。
これってさんのせいなんじゃないかな。あぁ、今の俺ならこの世界を捨ててでも、
気持ち悪いくらいの幸せが手に入るならすべてきつく抱きしめて俺のすべてを伝えたいと思うんだ。


、さん。」
「ん?どうしたの?」
「あの、さ。」
「うん」
「こんな事言うのもあれなんだけどさ、」
「なんでしょう、つなよし君!」
さんが好きだ。」
「えぇ?!私!?」
「うん。」
「どうして!?」
「はっきり理由は言えないけど、今の率直な気持ちは、」







抱きしめたい








つなよし。ひさびさ。みじけー。
倖 燗拿20070702