「なんだよう。」 「なんでもねーけど?」 「そう。」 絶対、期待してる。うん。きっとそうなんだ。私が武の誕生日を知ってるって事を分かってこっち見てる。 ニコニコ度がいつもより3割ましくらいだ。コイツは一体全体何を期待しているって言うんだ!!くそう! うん、まーそりゃプレゼント持ってますけど、そんなにニヤニヤされると非常に渡しづらいのですが。 でも、嬉しそうな顔は悪くない。しかも武の笑顔だもの、必殺技だよ。うん。素敵。やっぱり好き。 「もーなんだよ、そんなにニコニコしてさ!」 「・・・俺、今日誕生日なんだけどなー。」 「知ってるけど。」 「なんにもくれねーのか?」 「・・・なにを期待してるの?」 「こっちが質問してるんだけどよ。」 「はぁ・・・。ちゃんと持ってきたよ。後であげるから!」 「ありがとな!」 まったく、子供ですか武くん!いや、まだ中学生だから子供ですけど。はしゃぎ様が尋常じゃないぜ奥様。 喜んでくれるのは、準備してきた身を思えば嬉しい限りなんですけどね。でも、そこまで喜ばれるようなものを 準備してきたわけじゃないんですけど。喜んでくれるかな?武って野球ばっかりで何が好きなのか全く持って分からない。 きっと、寿司と牛乳がすきなのは分かる、うん、あと・・・?まぁ基本なんでも食べれるとは思うんだけど、ほら、男の子って 甘いものが駄目とか言うじゃねぇですか。それだったらどうしようだけど。(あ、でもバレンタインの時は尋常じゃないくらい チョコ貰ってたから大丈夫かな。つか、一応私彼女なのに武はやさしすぎるよ、ジェラシー!!ばかー!)つうか、 もっらたチョコ全部食ってるのかな?もしそうだとしたらやばいね。武鼻血が出てそうだよ。のん・すとっぷ・鼻血ですよ。 だらだら鼻血を流しながらも優しさゆえに全部食べてあげてるのから・・・。貧血だね、絶対次の日は貧血だね。うん。 いや、こんなことはどうでもいいんですけどね。とにかく武がプレゼントを喜んでくれるだけでいいんですよ。 ○○○○○○ 「武、今日武の家にいってもいい?」 「あー別にかまわねーけど。」 「誕生日いわったげる。」 「おーさんきゅーな。」 「なんだか武の家久しぶりだよ。」 「が来るのも久しぶりだよな。」 「・・・武、それ言ってること私と一緒だよ。」 「そうだな。」 「そうだなって何だよ。」 「そういえば、プレゼントって何だよ。」 「ケーキ・・・。」 「が作った?」 「うん。ちょっと自信ないですけどね。」 う、わっ!がばって!道、歩いてるのに!がばって!ばか、武離れろ!あ、だめだコイツ私が腹とかたたいても面白がってる。 いきなり、抱きしめないでよ!うう!ばかですか!ケ、ケーキつぶれちゃう!せっかく作ったのに!しかも恥ずかしい!! 「武!ケーキ潰れる!」 「うわ!まじか!わりー・・・つい嬉しくってな!」 「その笑い方、ひどい。」 「はは!照れんなって!」 「照れるでしょ!ばか!」 「だってそんな大声はずかしくねぇのか?」 「武よりまし、だよ・・。」 とりあえずケーキは無事でした。よかったよう!武、15歳?おめでとう。だいすきだよ。 来年も祝ってあげる。おめでとう、おめでとう、素敵な命がチキュウに姿をあらわした日よ。 「まじ、好きだぜ。」 いつか、武の笑顔に殺されちゃうよ!ばか武! |
素敵ね、あなた。
ぜんぜん誕生日っぽくNEEEE!!
倖 燗拿 20070425