花よ、花よ蝶によって咲き誇れ。きらびやかに、艶やかに。その魅力をアクセル全開で放出して美しく開け。
そんな貴方に私は甘露水をあげるわ。太陽の光とともに荒んだ大地に色を張り巡らせて頂戴。



「永遠はかなし〜♪」
ノリノリじゃん。誰の歌?」
「あ、。ベースボールベアーの曲だよ。」
「ふーん。今度CD貸して?」
「うん!いいよ!めっちゃオススメだから!」
「ありがと〜!じゃあ私先に戻ってるね。」
「はーい。」


今週の当番は花壇の係りでラッキーって思いながら思わず鼻歌なんて。ちょっと離れた水道からながーいホースを借りてきて蛇口にはめて、水が漏れないか しっかりとチェックをした後に思いっきり蛇口を捻って水バー!ってだしてみた。手にもっていたホースからは勢いよく大きな弧を描きながら水が飛び出して夏の 暑い太陽の光に当たって小さい虹を作った。思わずキレーって言ったら後ろからおー、きれーだなー。って声がしてひゃ!って言って後ろ振り向いたら山本君 が泥だらけのユニフォームを着てそこに立っていた。


「びっくりさせちまったみたいで悪かったなー。」
「う、ううん!全然大丈夫だよ!山本君はどうしたの?」
「あのー俺もさ、今日の当番花壇だったみてーでさ、忘れて部活行っちまって比稲の奴に呼ばれたんだよ。」
に?」
「あぁ、んでやべぇ!ってなって急いできてみたらがいたからさ。」
「そうだったの?別に一人でも平気だよ?」
「いやいや、そんな訳にもいかねぇだろ。二人でやろうぜ。」
「・・・うん!」


ぎゃー!山本君!ユニフォームななななんてかっこいいんだ!そしてその一瞬にして100人が虜になるという異名をもつ(※もちません)爽やか悩殺スマイル で近寄ってくるなんて、暑さとかうだるさとかの他の意味で倒れそうだよ!のやつめ・・・。山本君はも一本ホースを持ってきて花に水をあげはじめながら、 この花でけぇなー。とひとこと。笑ってしまったよ。でも、花に水をあげ終わりそうなときに事件はおきた!


「この花壇に水あげたらおわりだね!」
「おーやっとラストか。」
「ねー!」


「あー!あぶねぇぞ悠!」
「やっべ!」


男の子達の声がして後ろを向くと一瞬にして水が溢れ出してそこらじゅうは水浸し。水はまだまだ出る。良く分からないけど多分私達の使っていたホースに つっかかったみたいでホースが外れて思いっきり出していた私のホースのとこの水がびしゃーっとね。もう前も見えないくらい水が自分を襲う。瞬時に制服も 下着も髪も全部びしょびしょ。山本君はびっくりしたいみたいですぐに寄ってきた。


!大丈夫か!?」
「えへへーびちょびちょだけど大丈夫だよー。」
「ぷ!はは!」
「なに!?」
「いやー、制服からブルーの下着丸見えだからさー。」
「ななな!山本くん・・んん?!」
「・・・今年の祭り、一緒に行くか?」


大好きだった憧れの人にキスをされてしまいました。ちなみに初チューでした。下着見られました、色までしっかりみられました。祭りに誘われました。


「ごめ、順序間違えたわ。好きっす。付き合いませんか、よかったら一緒に祭りいきませんか?」
「敬語なんだね。」
「あ、いや!その〜・・・。」
「うん、いいよ。一緒に行こう。」
「いいのか?」
「あたりまえ!私も好きなんだから!」










ドラマチックに恋せよ











水かけあいをさせたかったのに。全くちゃうじゃんな。比稲(ひいな)ヒロインの友の苗字。
倖 燗拿20070630